人の中にしかない自然
展覧会 human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大
行ってきた。
カラーハンティングと言って、自然の色を絵具で写し取るのっていいですね。江ノ電のカラーリングも地元の自然の色から取っていて、とっても周囲となじんでいました。
モンゴルの草原や湘南の海沿いでダイソンで採取したホコリから作ったセーターは、「これはゴミ? それともセーター?」と問いかけてきます。
モンゴルは、動物の落とした毛だけではなく、枯れ草なんかも入っていて、湘南のほうは浮きとかが入っているわけです。
ビデオの中では、自然の循環の中にはゴミはなくて、ゴミと認識するのは人間だと主張していました。
最初は、動物の毛だけ集めて(つまり枯れ草を取り除いて)セーターにすれば、(そして漁網とか浮きとかをなくせば、)そのまま着れるしサスティナブルだと思ったのですが、それこそがゴミをゴミと認識する人間の心の動きだと気づきました。
作品として形になったものだけではなく、それを見た人が、一人一人どう考えるかまでがアートであり作品なんだなあと思いました。