見てきたよ

崖の上のポニョを見てきた。映画館で見れてロングラン上映に感謝。宮崎アニメの男の子ってみんなナイトっぷりがすばらしい。あんまり何も考えてないようでいて、ポニョのことを魚でも半魚人でも人間でも好きだという宗介に救われる。人に休みを替わってあげた耕一（お父さん）も耕一だけど、それに安全な航海を祈ると返す宗介には、それって成熟した父性だと思う。

ポニョについてだけど、初め魚だったものが、人間の血を舐めることで半魚人に、宗助に認められることで人間になるのが、なんとなく生物としての誕生（受精）と、でもそれだけでは人間になれなくて、人間になるには愛情を持った人に承認されないといけないということを連想させて痛かった。

ところで、街が水没するのってセカンドインパクトじゃないですか。フジモトが初めは生命の水（LCLっぽい）を貯めて地球をデボン紀のようにして、人類を滅ぼそうとしていたのが、後では月が近づいて地球を滅ぼすのを防ぐのを、宗介に委ねようと助けるのが興味深かった。でサードインパクトを起こしちまったあの話との違いも。古代に還りたい、月をぶつけてこの世界を壊したいというＮｏと、どんな存在でも認めるというＹｅｓとの闘いなのでしょう。ポニョはやっぱり綾波かなあ。とか無責任につらつら思った。
映画はとても面白かったです。

つけたし：終盤で宗介が「どんなポニョでも僕は好き」と言うと、フジモトが「世界の綻びは閉じられました」と言ってみんなから祝福されるのって、なんとなくエヴァンゲリオンのＴＶ最終話に似てるって思ったのさ。