彼女について
彼女について / よしもとばなな
読んだ後
しばらくボーとしています。移動もの。那須に行ったりホテルに泊まったり。こういう話ってすきだ。
叙述ミステリー?
にしてもこれってミステリー?なのか? こういうのってアリなのか?僕なんかの世代だと昔おおはやりした映画の題名が思い浮かぶんだけれども.... 。ダイハードなおっさんの出てた。
ミステリーは、どうなんだろう。うまい歌の人が歌うのを聴いてたら歌いながら突然マジックを始めた感じ*1。えーそっちなのーという感が。
にしても
そういうことじゃないんだと思う。この話が。にしてもなんかつっこみたくなる。えーそうなんですかーと。ちなみに家人は途中でわかったと言ってました。
しかし
人を傷つけるのは(傷つけられるのは)、人を殺すこと(殺されること)と同じなんだってわかった。少なくとも主観的には全く同じだもんね。いつのまにか自分は死んでたのかもしれない。殺していたのかもしれない。そう気づかされたのであった。
じゃあ
どう生きようか。少なくとも楽しく、健やかに、愛のある生活を送ることが、そのことこそが、過去への復讐、とかだけではなしに、なによりも大事なことなんだというのはたびたび出てくるテーマだよね。
ところで
掬ってくれるひとがいると救われるというのは、苦いけれど重要なことだと思う。うーん。そういう意味では隈さん、いいよね。その日初めて行ったところで、ひどい目にあって、傷つけられて。10年かけて、自分で立ち直って、傷は残って。
それから
これから昇一はとりあえず1人でお墓参りにいって、温泉にいくよね。僕らもボーっとしよう。しばらくは。
*1:というか、この間テレビを見ていたら、歌の間に突然マジックが始まって、結構大掛かりな。驚いた。イリュージョン・アイドル....