Realをひっくりかえしたミステリ

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)
探偵伯爵と僕―His name is Earl / 森 博嗣
表紙の絵が綺麗。
これ、犯人が伯爵じゃないといいなと思いながら読んでたんですよ。なんか、いいところで出てきて、いかにも怪しくて。犯人そのものじゃなくても、犯人の仲間とか。あと、じつは2重人格で、主人公の僕が見てるのはいいほうの人で、もうひとつの人格は凶悪だったとか、よくある感じの。(違った。)最後、一人称叙述ていうのは語り手がそう語ってるだけで事実とは違うっていうのが出てくるけど、Vシリーズも遠くなりましたなあ。保呂草さんは元気だろうかと思ったよ。
でその動機の変更が主人公の気持ちが伝わってくるというか、しみじみした。