つづきとか

でそのあと、よしもと夫妻となんとなくシンクロする気がして、ひとかげを読んでみた。
よしもとさんは体が弱かったと書いてあったので、つぐみってよしもとさん本人だったんだなと思ったし、人の体を直すというか、整える職業の人を伴侶にするというのが通じていると思ったので。


ひとかげ
ひとかげ / よしもとばなな





主人公が医者でもカウンセラーでもなく、アシスタントをしているというのがわかる気がした。とかげも、元の本のほうの「とかげ」では、人を治す能力が超能力のようだったのだが、こちらでは現実味があった。たぶん現実のほうが進んだんだと思う。
それで、ひとかげを読んでいて、生きていて楽しく過ごすということ、呪うことからの赦しとか、傷を負うことと回復することとか、が書いてあって泣けた。
最初に読んだときには気付かなかった。