このときの戦果は

写真集「パイロン」を購入しました。
ラレーじゃないですけど... と店の人にきかれたが...。
写真はこんな感じ↓
http://www.bookshop-m.com/index.php?main_page=product_info&products_id=43
通り過ぎていく中で撮った感じの街の写真に癒されます。
エディションナンバーは379です。


ところで最近みた写真雑誌でこの本のことを取り上げていて、佐内さんはこの写真集で初めて光と影を意識したそうで、写真のチョイスも1年くらいかけたと言っていて、それはすごいことだなあ、と思った。(例えて言えば第一線で活躍している音楽家の人が、初めて和音を意識しましたと言うようなものだ。本当に天才だけで撮ってたんだなあと妙に納得した。)

外出

GWの最終日となる今日、家人が、「佐内さんの写真展、今日が最終日だって。見に行ってきたら?」と言ってくれたので、ありがたく出かけさせてもらうことにした(ココ↓)。
NADiff Gallery 佐内正史 ラレー展
恵比寿に久々に行ったのだが、街並みもお店(にいる人)もすべてがお洒落なかんじだった。NADiff a/p/a/r/tというところに行ったのだが、そこはふつう通り過ぎてしまうような路地を入ったところにあり、普通に通り過ぎてから、道を戻った。なんというか、アートなところだった。
写真展は、佐内さんが行ったラーメン屋やカレーの店で撮った写真が展示してあり、なんというか、青春っぽかった。ここのカレー、うまいんだぜ、みたいな。で、佐内さん手書きのメモを見ながら写真を見て回る構成になっていて、観ている人のほうも、「ああ、ここのカレー屋、今日行こうとしてたとこだ」、とか、別の中年カプルは「これうまそうだねえ」とか、写真展っぽくない会話をしててほほえましかった。全体の印象としては、佐内さんは元気そうでよかったなと思った。
メモに、新小岩の店のラーメンが、「中村一義ポートレートみたいだ 発光!」と書いてあって、おお、と思った(という感じの、綺麗な写真でした)。
印画紙のプリントって、色っぽいんだよなあと思いました。

今年も終わり

JPN(初回限定盤)(DVD付)
 JPN / Perfume




ことしも終わりそうですね。ちょっと前だけれど、レビューを。
やっぱりGLITTERですかね。ナカタさんのネ申アレンジ。
最初、
  ころぶのは簡単で 変な石
  カロリーは立ち上がる
  のには
に聴こえてた...。


シングルより熱い感じのアレンジですよね。
間奏のグリッタグリッター・グリッタグリッター っていうコーラスがいいですね。
それから、詞が素直にいいと思う。
  立ち上がるのには いるのGLITTER
のところと、
  キラリ光る そうさGLITTER
のところがいいな。
GLITTERは、心の中にみんなあるものなのだと思います。


詞のなかにでてくる僕たちの一方の人であるキミは、もう亡くなった人なのかな。
夢の中で会える人で、約束をして思い出す人で。
そう思った。




こちらで写真日記を始めました。(あんまり更新できてません...)
SQ30mというポケットカメラなのですが、シャッターが切れるまで
10秒くらいかかるんですよね...  うーむ怪しい...
あと、いつのまにか壊れてたみたいで、夜充電しておくと、
次の朝にはもうバッテリが空になってるという...
そんなカメラでやってます。
http://d.hatena.ne.jp/offSight/


付記:SQ30mはこんなかんじのカメラです。

ちょっと前に読んだ本

ヒトはどうして死ぬのか―死の遺伝子の謎 (幻冬舎新書)
 ヒトはどうして死ぬのか / 田沼 靖一





人はどうして死ぬのか … それは老化した遺伝子とか、傷ついた遺伝子を消去するため。というと身もふたもないですね。細胞レベルでは、壊死(ネクローシス)とアポトーシス(自死)とアポビオーシス(寿命死)と3つも死が用意されていて、それは、個体の維持や成長のためには必要なことで、それのスーパーセットが、ヒトの種に対しての個体の死になっている … と説く。それと、生命の歴史のなかで個体の死が現れたのは、有性生殖をするようになってとのこと。きっとどんなに苛酷なことがあっても、有性生殖と個体の死で種としては対応できるし、してきたんだろうなあと思わせられる。

しかしがんになったら、人類のためだ、死んでほしいといわれても、個人的には納得できないよねえ。そういう、個人の感情レベルと、生物全体としての必要性のレベルとはきっと一致しないんだろう。それは極端な話ではある。

しかしがんの話の怖いところは、がんにならなくても人はいつか死ぬということをセットで連れてくることだと思う。普段は意識していないことなのに。でも、まあ、死ぬ日までは生きていようと思った。

原発とプルトニウム

原発とプルトニウム (PHPサイエンス・ワールド新書)
原発プルトニウム / 常石 敬一





と、なんだかすごいタイトルですが、本のあたま9割くらいはおとなしい科学史です。それこそキュリー夫人の牧歌的なガレージサイエンティストの時代から、途中で戦争の原爆製造研究に話が移ります。
プルトニウムって、あたりまえに元素表に入っているけれど、人間が原子爆弾を製造するために作ったものだったのか..。 それから、原子爆弾の研究には、ナチスドイツを追われたユダヤ系の科学者たちが大きな役割を果たしていたのと、戦時中のアメリカやイギリスでは、ナチスドイツでは原子爆弾をすでに造っているのではないか... という疑心暗鬼が開発の大きな原動力だったというのが、それが日本に落とされたというのが、おおきな歴史上の皮肉というか、悲劇だったということがわかった。

つづきとか

でそのあと、よしもと夫妻となんとなくシンクロする気がして、ひとかげを読んでみた。
よしもとさんは体が弱かったと書いてあったので、つぐみってよしもとさん本人だったんだなと思ったし、人の体を直すというか、整える職業の人を伴侶にするというのが通じていると思ったので。


ひとかげ
ひとかげ / よしもとばなな





主人公が医者でもカウンセラーでもなく、アシスタントをしているというのがわかる気がした。とかげも、元の本のほうの「とかげ」では、人を治す能力が超能力のようだったのだが、こちらでは現実味があった。たぶん現実のほうが進んだんだと思う。
それで、ひとかげを読んでいて、生きていて楽しく過ごすということ、呪うことからの赦しとか、傷を負うことと回復することとか、が書いてあって泣けた。
最初に読んだときには気付かなかった。